それなりにすばらしい日々

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難病CIDPになってからのあれこれ

病院をさまよう日々 その2(2014年7月)

いま思い返しても、この頃はわたしの人生最悪の時期でした。

体調はどんどん悪くなって、仕事どころかまともに歩くことすらできない。ただ座っていても息切れするくらい疲れる。

なのにどの病院に行っても「異常なし」

 

もうこのまま死ぬんじゃないかと思いました。

実家の両親も同じだったみたいで、当時は週に何度か母が掃除や料理をしに来てくれてたんですが、毎回、「次に会うときはこの子が死ぬときかもしれない」と思ってたと後に聞きました。

 

 

【6. 心因性と断定される】

7月に入り、ある小さな病院の神経内科へ。

週に1日だけ、大きい病院の偉い先生が来て診てくれるから行ってみたら?と知人にすすめられて。

 

ただ、この先生は今まで診ていただいた先生たちの中でいちばんダメでした。

まともに歩けず壁を伝ってやっと診察室に入ってきたわたしをロクに見ず、診察もほとんどせず。で、放り投げるように言ったことが、

 

「9割心因性だから心療内科に行った方がいい。すごい難病の可能性も2%ほどあるけど、これまでMRIで何も出なかった以上、今の症状程度では検査しても見つけられない。半年か1年経過を見てからでないとどうしようもない」

 

今の症状”程度”って!!

今でもまともに歩けないのに半年も様子みてたら完全に歩けなくなるわ!と思ったけど言いませんでした。きっとその先生から見れば「たいしたことない」症状なんでしょう。

 

心因性と断定されたことについても全く信用できませんでした。

というのも、なぜだかわたしメンタルがかなり強いみたいで、かれこれ半年以上体調不良に悩んではいても気持ちだけは元気だったんです。2か月後の海外旅行の予約をしてあったほどに。(まあ行けませんでしたが)

 

でもまあ、あらゆる可能性を検証するのもいいかと思って後日心療内科にも行きました。そこの先生には「心因性とは到底思えないから、どこかでちゃんと診てもらった方がいいよ」と言われましたけどね。

 

 

……あの、これは大切なことなのでわかっていただきたいんですが。

 

心因性の不調に悩む方がいるのも知ってますし、それをどうこう思ってるわけでは決してありません。わたしはただ、心因性と断定する前にきっちり診察や検査をして、心因性以外の病気の疑いを消しておくべきではないですか?と思ったんです。

だって、体調不良を「ストレスですね」って片づけるだけなら誰でもできるじゃないですか。悩みや疲れがゼロのひとがいない以上、そう言われて100%否定できるひともいないだろうし。

 

現に、結果的にはその先生の言う「2%」の難病だったんだし。

 

 

次回につづく